【出世魚ならぬ出世マメ…?】インゲンのひみつ
インゲンが発芽しました。
土の中に埋めたマメから、まず先に根が出て、
少しずつ土を割りながら地表に出てきて芽を出します。
この時期の育苗スペースにはトマトやナス、
トウモロコシやズッキーニなどいろいろな野菜が並んでいますが、
個人的にインゲンマメやエダマメなどのマメ科植物ほど
「誕生」という印象を与えてくれる発芽はないなと思います。
マメが割れて葉がでてきた~!!と思うのですが、
中から出てきている葉を初生葉といい、
その両側のマメの形をしたカプセルのようなものは
「子葉」、つまりこれも葉っぱです。
土に蒔く前のマメを半分に切ってヨウ素液をつけると紫色になって、
発芽した後の子葉にヨウ素液をつけても色がかわらない。
つまり発芽の過程で子葉に貯められていたでんぷんが使われた!
っていう実験をした記憶のある方いらっしゃいますか?
(ヨウ素液はデンプンに反応して青紫に色が変わる)
ちなみに私はまったく覚えていませんでした。
どうやら5年生あたりの理科の内容らしいんですけどね…
(ジャガイモを真っ黒にした記憶はあります。かろうじて)
このあたりの記憶はばっちり!という方。
では、「インゲンには毒がある」はご存知ですか?
完熟したインゲンマメにはレクチンというたんぱく質が多く含まれていて
生や加熱不足のインゲンマメを摂取すると、
1~3時間程度でひどい嘔吐や下痢・腹痛の症状を引き起こします。
16年ほど前にテレビ番組で紹介されたレシピが原因で
150人以上の食中毒患者が出たことから、
政府からも注意喚起がされています。
ちょっとこわいなって思ってしまいますよね。
でも、大切なことを2つ覚えておいていただければと思います。
1.生のインゲンマメ(乾燥させたものなど)を調理するときは、
水に一晩浸してから、沸騰状態で柔らかくなるまで(40分~50分ほど)ゆでること。
2.サヤインゲンには毒性はないこと
インゲン???サヤインゲン??
いま私が思い浮かべているのはどっち…?と思ったあなた。
サヤインゲンは、実が大きくなる前のインゲンで
多分皆さんが想像されている緑色の細長いサヤ付きのおマメです。
マメの部分が肥大していないので生で食べても大丈夫。
シェア菜園に来て下さる栽培初心者の方に割と驚かれますが、
ダイズを若採りしたものがエダマメ、
エンドウマメをちょっと早めに収穫したのがグリーンピース、
もっと早く、マメが大きくなる前に収穫したのがサヤエンドウ(絹さや)、
そしてインゲンマメの未成熟のものがサヤインゲンで、
成熟したマメの部分が金時豆や甘納豆などに使われるインゲンマメです。
…出世魚みたいなもんです(知らんけど)。
うーん夜な夜な、この投稿を少しずつ書き溜めているのですが
インゲンマメで嘔吐嘔吐と書いていたら
子どもたちが胃腸風邪になりまして。
保育園の洗礼ですね。娘が先に発症して、
くっついたらあかんと言っているのに近寄っていく兄が
時間差で発症しています。かわいそうに…。
土曜の深夜に私ができることは
ビニール袋片手に背中をさすることだけです。
早くよくなるといいねぇ…。
胃腸風邪、流行っているみたいなので皆さんもお気をつけて!